2010年4月1日木曜日

ジャック・ブートのカリフ

リー・ジョン・ビリー・ボブ・ブートは、我が家で快適に過ごしている。無断でやってきて、一晩滞在している。私の勘定で食べ物と最高の飲み物を注文し、私のテレビを見て、楽しんでいる。そして、彼は私の友人だと言っている。
げっ!
世界クラスの諜報員で年金も満額保証されている米国の上級公務員は、任務の狭間で休憩しているのだ。彼は、ジャックと呼ばれるのが好きである。
彼は、エルサレムに再建された第三神殿で編成中のBIZWOGを警備する仕事に配置変えになった。噂によると、神殿は、排熱公害の汚物を基盤にした新たな世界通貨の本部になる予定である。その汚物のことを、炭素排出権と呼んでいる。
だが、ジャックは、新しい仕事のことをほとんど語らない。イギリス人とケニア人の混血児(ジャックは黒ゴマ大統領と呼んでいる)とともに存在する米国のために計画されたカリフ支配の中でどのような役割を果たす予定なのか語らない。米国憲法への誓いと神殿・イスラエル国家への忠誠が矛盾していることについては、誰もあえて問い質さない。
ジャックは、私の本『マネー』を読み終え、楽しんだと言っている。代金は、PayPalのクレジットカードで払ったと言う。
エマと親密な関係のカザバジュアのウィラードは、ロザリオの祈りを続けること数十年、数え切れないほどのミサを仕切ってきた男であり、ほとんど完成された人格の隣人である。私がジャック・ブートを追い出すのを手伝ってくれると言っている。
エマが心配しているようだ。エマは、過去生で初の女イエズス会士になっている。1555年のパチカンの話だ。ロコ・ロラと呼ばれていた。
ウィラードに何か考えがあるといえば、通常は良くないことだ。
エマは、瞑想体験のサークルに我々を案内した。ジャックは楽しんでいる。他のメンバーは、好奇心から参加している。
深い瞑想トランス状態に入り、完全にロコ・ロラの人格がエマを乗っ取った。ウィラードは、妙に落ち着いている。
ロコは、催眠術で記憶消失を発生させる。時間は過ぎていても、どの参加者も失われた時間を思い出せない。さらに、この催眠術と記憶消失の威力は強烈であり、時間が失われたことは明らかなのに、失われた時間のことを不審に思うこと自体を抑圧する。このような力をもつ存在として他に考えられるのは、誘拐コンタクトのときのETぐらいである。
ロコはETと接触しているのだろうかといつも私は疑問に思っている。恐らく我々を1555年のバチカンに移送しているのだろうが、そのことをロコに聞こうとは思わない。私が秘かに気付いていることを公言したくないのだ。
ウィラードは、ジャックを追い出すことは何も考えずに、穏やかな状態のようだ。私はホッとしている。ウィラードには何か話したいことがあるようだ。
ウィラードは、ジャックに、「赤い子牛」のことを尋ねた。ジャックは、警戒して煮え切らない態度をとっている。ウィラードが切り出した。
神殿に正当性が与えられるには、丸ごと焼いて(ホロコーストして)生け贄にし、その灰を神殿を祝福するタルムードの儀式で神聖化するための、あらゆる観点で完全な赤い子牛を神殿のラビ長が発見しなければならない。ウィラードは、息が切れて話を止めた。ジャックは緊張している。
そこで突然だが、我々はこの議論から解放された。1949年式ハーレー61の爆音が、デューティーファースト伍長の到着を告げた。ちょうどトゥルースオアコンシクエンシーズ市のすぐ南のロッキー山脈分水嶺までひとっ走りして帰ってきたところだ。伍長の両目は、充血して潤んでいる。ゴーグルをつけずに走ってきたのだ。
彼は、ハリバートンとかいう会社などがアメリカで違法にガスを採掘していると叫んでいる。
低コストの天然ガスを見つける採掘には、帯水層と飲み水の井戸を汚染する液体を使っており、その狂気は何たることかと、高い金切り声をあげている。寒気の中を走ってきたので、喉もおかしくなったのだろう。
伍長は最近、食欲がない。特に、高校の卒業式でアベマリアを合唱することが法律違反になってからだ。BIZWOGのカリフ支配の証拠だと叫んでいる。

By R.D.Willing
※投稿日時は原文ブログと同じ日時で表示しています。