カレンダーの計算間違いのため、我々が2008年だと思っていたものが実はマヤ暦の2012年だったことが判明したみたいだ。言い換えると、マヤの終末は2008年12月21日から始まることになる。宇宙の中の地球に関するマヤ暦の計算の正確さには驚嘆させられてきた。マヤ暦は重大な出来事を預言しているという人もいる。専門家たちは、現代の暦とマヤ暦の比較検証を行っている。
マヤ人と同様に、偉大なる聖書の諸宗教も一般的に終末についての預言を共有している。聖書の諸宗教は、マヤ人やニューエイジ神秘主義とそっくり同じように、特定の数字に重要な意味を見出している。地球上の人類に対する宇宙的計画において、111という数字が極めて重要なものと捉えられていることを様々な宗教・伝説は伝えている。シオニストに感染したテレビ宣教師が恐怖の黙示録について警告することを理解する上で、111という数字は鍵になると憶測する人もいる。「黙示」という言葉は、「秘密が明らかになる時、真実を知る時、理解する時、解放される時」を意味するのであるから、私は矛盾で混乱させられる。どうして我々を自由に解放するはずの黙示録のことを、多くのテレビ宣教師は恐怖の事態だと言っているのか?
私はツクトヤクツク(Tuktoyaktuk)のウィルマに急いで会いに行った。世界を先導するニューエイジの直感に優れた彼女は、深いトランス状態と遠隔透視が得意である。彼女なら説明してくれるだろう。
彼女は私の質問を拒否した。それよりも、オイル漏れしている1949年式タンクシフト・ハーレー61を庭からどけるようにと私に命令した。さもないと警察を呼ぶわよと。私は釈明を試みた。あれは私のバイクじゃなくて、デューティー・ファースト伍長から借りて来ただけだと。私は、歯をくいしばって目を細め、教えてくれるまでは帰れないと言った。ウィルマは相変わらず素っ気無い態度だ。彼女は、神学的、精神的に洗練された人々、ローマ法王やダライラマのような人物でないと相手にしないと言う。私も、マネーの神、モロクを発見した人物であることを伝えなければならない。ウィルマに『地球を滅ぼす人類最後の宗教、マネー』を一冊差し出した。彼女はその本を持って弟子のカザバジュア(Kazabazua)のエマに会いに行けという。
蔑ろにされた返礼にタイヤを軋ませ排気ガスを撒き散らして別れを告げると、私はカザバジュアにバイクを飛ばした。エマは、ロコ・ロラと呼ばれていた過去生に深いトランスで入っていき、疑問の答えを導いてくれる。ロコ・ロラ(狂女)は、カスティリアの女王フアナを意地悪く呼ぶときの名前だ。バチカンで1555年、初の女イエズス会士になった。
ロコが言うには、2001年9月9日に始まった金融事件の中心概念に111があることを理解するために、わざわざ神秘主義を持ち出すまでもないそうだ。第一に、111は、宇宙の全体性を示す1という数字が3回並べられた数であることを認識する必要がある。この数字は、世界中の宗教に共通で、特にキリスト教では聖なる三位一体を意味している。さらに、この数字は、定量化不可能な人類の神秘を隠し持っている。1+1は2にならない。一人の子は一人の女と一人の男の両親の結果であり、合計三人もしくはそれ以上になる。ロコはオカルトの深遠な世界から微笑みながら話す。一と一を足して二にならない、と彼女は繰り返す。この女は不気味だ。彼女は、私が聖職者風の別れの挨拶で立ち去ろうとするのを止めた。「あなたの迷いは、あなたの無知に根ざしている」とロコは言う。「悪魔の仕業じゃないのかい?」と私も冷やかしで返礼する。
ロコ・ロラは、まるで聖書でイエスに癒された「らい病患者」を発見したかのように私のことを見つめた。まるで悪魔そのもののように私を石にするような声でエマ、じゃなかった、ロコは、断定的に言い続けた。悪魔は精神の一部分、マインド・コントロールの一つの形態である。初期のキリスト教の神父たちが会衆に「誘惑」について説明するために発明したものだと。111の神秘は、悪魔という概念が生まれるずっと前から、最初からあるのだと、ロコは、私の貧しい知識に失望したことを露骨に表してため息をつく。私は質問を加えることで恩寵を得んとした。
地球上の生命体の出来事と数字の111はどう関連しているのか?
マヤ暦の終末についてどう思うか?
2008年12月21日は重要な日であると彼女は言う。数字の111によって暦と地球の事件が合流するタイミングだと。111人の法王がバチカンの教会の運命を現しているというマラキ書の預言がある(マラキ書の後、111人目=現在のベネディクト16世の次の法王の時代に恐怖の審判を迎えるという預言)。さらに、多くの人は米国議会は秘密の勢力の操り人形であり、利己的に動いていると思っているが、その回期が第111議会を迎えるという一致もある。
この二つの出来事は、心霊的な動きによって、しばしば911と呼ばれている日付の影響の下で収束する。この日付は、2001年9月11日に破壊された世界貿易センターの3つの金融オフィスビルの三位一体のことを意味している。さらに、世界貿易センタービルの第1ビルにフライト11便が衝突したのが事件の始まりであったことも見落としてはならない。あの日の事件では間違いなく数字111の力が働いていたとロコは言う。ワシントンの連邦基金から即座に5億(500,000,000.00)ドルがニューヨークに送られたことは、マネーが消滅する世界規模の「終末」危機が始まったことの信号だそうだ。
終末と言えば、以前C・モア・ブックス教授と交わした会話を思い出す。彼は、モロクのカルト273の命令によって、ビルを蒸発させた粒子ビームのことを話していた。これは、いかにして恒久債務・利子つきマネー・株式詐欺金融の神モロクが、マネーと呼ばれるオカルト・パワーで世界の金融を操っているのかを表している。デューティー・ファースト伍長は、連邦準備券が米国の法定通貨であることを拒絶し、グリーンバックを復活させるべきだと言った。政府が借金して債務を持つ必要はない。利子も要らない。所得税も不要だ。共和国を救うのだ。モロクのカルト273をグアンタナモ湾(テロ犯の収容所)に永遠に悪魔払いせよ。
ロコは話を続けている。更に、911の日付は実際には111として記録されるべきことを認識することが大事だと。キリスト教徒にとって新千年紀の一年目にあたる年は、キリスト暦の9月にユダヤの新年が始まるからだ。そのため、オカルト的な観点からは、9月の数は1になり、911の日付は111の数字に置き換えなければならない。ロコの話をまとめると、5つの111の出来事が確認できたことになるのではないかと私が言うと、ロコは、「違う、まだ他にも隠れている」と言う。
最後の、つまり6番目の111は新世界秩序である。株式市場の企業の父である大商人=聖書のアブラム以来、苛まれてきた構想である。これらの企業は、新しい世界を次のように認識している。
1つの市場
1つの通貨
1つの文化
この三つで神秘の数字111となる、とロコは言う。大商人たちは、人々を「消費者として完成された商品」として認識する。単一のマネーによって牽引される消費物質主義の新しい文化は、伝統的な価値観や慣習を捨て去ることを要求し、企業の株式価値の計算を優先するように求めることになる。
民主主義とか自由とかいった呪文を使い、大商人たちは広告宣伝の魔術を駆使して消費者を操縦する。あらゆる人々は、絶え間なく流れ込んでくる新しいスタイル・流行・商品に、一定の期間内に定められた価格で「早期適応」させられる。この人間と市場の完成状態に近い状態を、過去に一度だけ大商人が築き上げかけたことがある。しかし、成就した途端に、聖書のバベルの塔の物語に伝えられているように崩壊した。ロコは因果だと言う。大商人の傲慢さは、人間を分け隔てする必然性の許容範囲を超えてしまったのだ。
グローバル経済主義と去年の金融市場の信用崩壊は、聖書に記録された悲劇的な破局の再演のようなものであったのかと考えると身震いする。バベルの塔が倒壊した後、マーケットは業界用語で「ジャバリング・ギャング」というような支離滅裂な状態に陥り、既成の秩序は小さな集団・部族に分散してさまようこととなった。ヨハネの黙示録によると、すべての大商人は一時間以内に破産したという。おぅ、そうだ! もしかして、これはバビロンの淫婦、終末の怪獣と666の印、聖書の終末預言に関係しているのではないか? 私はロコに尋ねた。ロコは喜んだ様子で、少しは話を理解してくれたみたいねと言った。
数字111の6つの出来事は、まさに我々の目の前で、聖書の666へと現実化している、とロコは言う。つまり、獣の印666とは、預言された事件を合成したものを意味する暗号だったということが判明した。ロコは、マヤ暦は素晴らしい作品だと言う。これら合成されつつある諸事件は、常に、そして現在も、大商人の狂気が惹き起こしている。洪水の向う側からアブラムが登場したとき以来、金融における優れた才能と人々を操作する能力をもってすれば、絶対に失敗することはないと考えるキチガイ商人たちは跡を絶たなかった、とロコは言う。
唐突にロコは私を追い出した。1949年式タンクシフト・ハーレー61がロコの庭にオイルを垂らしているのを遠隔透視したのだ。
もっといろいろ聞きたかったのに。多文化主義、政治的多様性、普遍的マネー制度として完成された大商人の理想が、信用の無い、嘘の約束、政治的な欺瞞といったブラックホールに吸い込まれて内部破裂した今、これから何が起きるのだろうか?
デューティー・ファースト伍長が、あのオンボロバイクのオイル漏れを修理してくれたら良いのにと思う。
本を読んでください。ありがとう。By R.D.Willing
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