デューティーファースト伍長は、1949年式ハーレー61にまたがり、日課にしているトゥルースオアコンシクエンシーズ市の南のロッキー山脈沿いをひとっ走りしてきたばかりだ。何だか難しい表情をしている。
1949 Harley-Davidson FL Hydra-Glide
(写真引用元:http://harley-davidson.oldcarandtruckpictures.com/)
米国陸軍のフード基地(テキサス州)の司令官は、なぜ同僚兵士の13人を殺害し、多数を負傷させた少佐の状況を知らなかったのだろうか? 最初、少佐は、現行犯で射殺されたと報じられていた。しかし8時間ほど後で、少佐は負傷したが生きていると報告されている。少佐がまだ生きていたことを最高クラスの将官が知らずに8時間も遅延が発生したということは、指揮命令系統の不全もしくは謎めいた理由があるに違いないと伍長は最終的に断定した。
伍長はいつも決めつけが早い。そして、いつも軍の無能さに原因をもっていく。若い新婚夫婦が子供の医療サービスを受けるために加入する家族が軍隊であるという考え方は、容赦なき非情な戦士という伍長の基本精神と相容れないと、伍長は言う。そうした大衆的な「安楽」を求める文化多様性は、かかる危機のときにはあっけなく機能不全に陥るのだと、伍長は見ている。
深いトランス状態でロコ・ロラ(1555年のバチカンで初の女イエズス会士になった)と交信していたカザバジュアのエマは、伍長のバイクの騒音のせいで気が散ってしまったが、伍長とそのバイクに対する軽蔑の念を押し隠している。
エマは、伍長がいつも通りにポイントを外していると思っている。今回の悲惨な事件でほぼ明らかになりつつあるトップシークレットの活動を分析する能力が伍長にあるはずがない。8時間の遅延は、マインドコントロールと行動修正の強い圧力がかかったパニックの証拠であるとロコは見抜いている。彼らの1人が、それほど間違った行動を急に取ることがあるだろうか? 明らかにロコは、少佐がフード基地の兵士たちをマインドコントロールする仕事をしていた秘密エージェントだと思っている。
化学物質やマインドコントロール術を使って兵士たちの思考を改造するNASAやハンツビルなどのフランケンシュタイン的マインドコントロール集団を作っているゴーレム(ユダヤの魔法の人形)は、宇宙に対する犯罪だと、ロコは考えている。ロコは、少佐自身も犠牲者だと洞察しているようだ。彼のイスラム教徒としての精神的価値観と、疑うことを知らない兵士たちに対して化学物質とマインドコントロール術を使うという軍隊での彼の任務の間の葛藤が、完全な心理崩壊をもたらしたのだ。将官たちはパニックになっているに違いない。いったい他に何人のエージェントが崩壊寸前の状態にあるのかに、ハンツビル、ペンタゴン、そしてBIZWOGの連中の主たる関心が急速に集まっているはずだ。何か欠陥のある薬品でもあったのか、他の要因があるのか? 一般にアメリカと呼ばれている国に感染しているBIZWOGのエージェントにとっては、恐ろしい疑問であろう。これが8時間近い遅延の説明になっているだろうか? 我々は敢えて質問しないことにする。
★ハロウィーンのパーティー★
パーティーは、楽しい時間だと思われている。互いの違いを脇にどけて打ち解ける時間である。どうやらエメットは、良識の一線を踏み越えてしまったようだ。オー・バマ大統領に扮した衣装は、ウィルマの感情を害した。満面スマイルの仮面だけで十分だったのに、10キロもあるスイカに「黒ゴマ大統領スペシャル」と書いたのは、政治的公正に欠けすぎていた。さらに靴とズボンの裾にも、あちこちの方角を向いた手作り矢印をくっつけて、それにDARPAとかHAARPとかELFという文字まで入れていた。ウィルマは、スイカと靴の矢印を取り外すように求めた。
エメットはムッとしていたが、ウィルマが「失われた時間」としてパーティに行くのなら変更しても構わないと言った。声が荒立ち、怒号が飛び交い、パーティーは台無しになった。ウィルマは、彼女の直感力とETとのコンタクトの話を一切しようとしない。エメットは、ウィルマが「失われた時間」のことを話してくれるなら、衣装を合わせてもよいと言っている。ウィルマはETとのコンタクト中に、エメットたちに睡眠健忘を誘発させることができ、それによってETとのコンタクトで得た知識を断ち切られるだけでなく、時間の認識も一時停止されてしまうのが、エメットの苛立ちの原因だ。さらにウィルマは、もし誰かが失われた時間について少しでも思い出すようなことがあれば、質問する能力自体を抑制できる。
ウィルマは、エメットは理不尽だと言い、ロコ・ロラとパーティーをするためにカザバジュアに行くつもりだと言う。エメットは、緊急を要するハードな暗号解読作業のため、パーティーをキャンセルしなければならない。地球規模の意識の調査では、大きな事件が差し迫っていることが予測されている。それは金融市場を中心とした事件で、『地球を滅ぼす人類最後の宗教、マネー』に関連している可能性があると、エメットは思っている。
By R.D.Willing
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