2009年3月3日火曜日

ポンジーの真実:株式市場の嘘

一般的に株式市場の投資は将来への投資であると信じられている。株式市場は、マネーを銀行に預けたり絨毯の下に置いておくよりは、「色気」のようなものがあると思われている。昔の世代の年配者は「市場の色気」を信じてはならないと注意していた。株式市場は結局恐慌に陥ったと。「あぁっ、よく聞いておけばよかった、その通りになった」カザバジュアのウィラードが、完成に達しつつある「隣人愛」の風格とともに大声をあげた。

何千ものミサを行い、何マイルものロザリオの祈りを捧げてきた男、そしてナチスの戦犯に対する警戒を怠らないウィラードは、彼の関心をウォール街に移し、ウォール街とバックフッシュ政権、新たな犯罪集団としての世界的ヘッジファンドとの関係に集中しようと思案中である。

ウィラードはポンジーという詐欺師のことを話した。60年前、ある男が、「私はシボレー(GMの自動車)を仕入れている。戦争中の供給不足で誰も入手できない車だ。前金で払ってほしい。もし車が手配できなければ10%の利子をつけて返金する」と言った。彼はそれなりに金を工面し、約束通り返金した。その後、段々多くの人が金額も増やしてポンジーに払うようになった。最終的にポンジーは、入ってくる金額よりも、すぐ返金しなければいけない金額の方が大きくなってしまった。オゥッ!

このことから明らかなのは、ローマ法王とフランス国王がテンプル騎士団のポンジー詐欺に騙されたことに気づいた資本主義の形成段階から何も変わってないということだ。

ウィラードは、株式市場への投資は今も将来も詐欺以上のものにはなりえないと言う。疑うことを知らない賃金労働者たちを騙すことが、ますます存在感を増している「特権あり情報あり才能あり」のブタ・エリートたち陰謀団によって繰り返されている。地球時間が経過するだけでマネーが本当に成長することができるという信仰が、人々の思考に感染している。空気も、大地も、水も、日光も必要ない。その宗教の詳細は、『地球を滅ぼす人類最後の宗教、マネー』に記述されている。「豚エリートたちは愛国主義の旗を振り、利益目的のウォール街の株式と保険会社は公然の窃盗に過ぎないという事実を隠すために戦争を起こしている」とウィラードは言う。

我々が過去50年にわたって信じて買ってきた株式と保険に対するこの不愉快な中傷に、我々はショックであとずさりした。ウィラードに「政治的公正」という新しい概念のことは知っているか?と警告したが、彼はFのつく汚い言葉を返しただけだ。ナチスの戦犯でも何人か発見できたなら、多少は気を良くするのかもしれない。

ポンジーがシボレー購入で騙したのと同じ手法で人々から金を奪い去ったバーニー某の詐欺についていろいろ騒がれている。しかし、待てよ! バーニーは過去20年間、10~15%の配当を払い続けてきた。こりゃ、驚き! つまり、ということはだ、20年前に百万シケルほどバーニーに預ければ、少なくとも元手の二倍の金額を手に入れることができたはずだ。やったー、すごい! 同期間のダウジョーンズ指数の上昇よりも儲かってるはずだ。

株価指数の価値を考えると、バーニーは株式市場投資の所産だったと言うことができるかもしれない。いずれにしても、昔の年寄りは、失っても構わない金額しかマーケットに注ぎ込むなといつも言っていた。言い換えると、マーケットで遊べば全財産を失う可能性があるという意味だ。ポンジーのようなバーニーが資金難に陥るというのは本当に災難なことであるが、株式市場のようなインチキのシステムではいずれそのような結果にならざるをえないと、モントリオール市場の情報筋は言う。「そんなに頭が良いなら、この破滅状態を何とかしろ」と1948年式インディアン・チーフ74に乗ってトゥルース・オア・コンシクエンシーズ市への旅から帰ったばかりデューティー・ファースト伍長が要求する。

二人の間に火花が散った。戦いは始まった。情報筋は変人であり、伍長は知能障害のリタリン一錠分手前である。情報筋は強気に出る。
「FEMA(米連邦緊急事態管理局)のトレーラー4950台を全米に配るんだ。そしてFDIC(連邦預金保険会社)と財務省グリーンバックのロゴをフロントドアに貼り付ける。必要なら50ドルの手数料で誰でも即座に5,000ドルのローンを借りることができる。毎月100ドルの返済だ。返済しなければ以降、借入の資格を失う。事業を思いついたら、50ドル用意してFEMA-FDIC-グリーンバック・トレーラーで融資してもらえ。再び人々の完全なる信用と信頼に基づいて世の中は動き始める。地球上に高利貸しもクレジットカードもローン利子も要らない。連邦準備券を法定通貨扱いするのを拒否せよ。利子も債務も無縁のグリーンバックだけが決済に使用できる。CDO(債務担保証券)、SIV(投資ビークル)、トランシュ、サブプライム、商品先物などなど。これらインチキ世界は国民の利益のためになるとは思えないし、解決することも不可能であるから、すべての既存の米国民の債務は、債務者が望むならば、グリーンバック建てに変換するよう話し合われることになるだろう」
情報筋はまくし立てる。

伍長は黙って従うつもりはなく、ホワイトハウスのバックフッシュ風に肩をすくめて、大統領風のキザな笑いを浮かべた。株式市場はどうなる?と伍長は質問する。情報筋は、まるで深い考察に入ったようにポーズを置いて、我々の方に振り返ると、さっきウィラードが言ったのと同じFのつく言葉を使って株式市場のことをぶっきらぼうに言った。それから少し落ち着いた声で情報筋は言った。「企業が配当を払いようがないならば、株式を発行することもありえない」
情報筋は政治的公正と言えるのだろうか、我々は悩んでいる。

By R.D.Willing
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