2009年4月2日木曜日

「証券化」という詐欺

★求人:マスメディアの救世主★

日々のニュースと称して金融と政治についてキリモミ報道するテレビ局の様子を見ると、ある高次なパワーによって操られているとしか思えない。それは悪魔に違いないと言う人もいる。たぶんそうだろうが、バックフッシュとネオコンとイスラエルのロビイスト、アクセルロッドとエマヌエルの面倒を見なくちゃいけない悪魔のように忙しい何モノかにとっては、創造的な分野で手助けしてくれる救世主も必要だろう。
我らのテレビ他マスメディアの主任救世主にふさわしい人を推薦してあげよう。ホレッ、ここに、ジャジャーン! それはヨーゼフ・ゲッベルスでなくちゃね。ゲッベルスだからこそ、破滅も大惨事も無視して毎日大勝利の報道をすることができる。しかし、オリジナルのナチスのゲッベルスの伝統に従い、壊滅しつつある東部戦線から毎日大勝利の報告をするとなると、疑問が湧いてくる。誰のどんな武器で、どんな状況が、現代のマスメディアをぶっ潰そうとしているというのだろう? 誰か知恵を貸してくれないか?

★証券化★

世界の信用市場の崩壊の原因となった「影の金融システム」の話がある。その影の金融システムの名は「証券化」だ。それは想像の域をはるかに超えたスケールの金融犯罪と詐欺を実践する場である。尽きることのない債務(住宅ローン)・利子マネー・株式市場を当然のものと思い込ませてしまう「思考」が伝染したことが、影のシステムを生み出した。こうした不自然な思考は、あらゆる既存の宗教と矛盾しているという事実はどこにも報道されていない。ブローカーと株式取引所が企業形態を取ることを許可され、自分自身の株式を売ることができるようになったとき、この思考の伝染は突然変異し、地球規模の毒性を持つようになった。

ニクソン大統領が辞任に追い込まれたまさにその年に、プライマリー・ディーラーと呼ばれる事実上の秘密カルトは、全ての米国債をコンピュータでコントロールし、取引することが可能だった。
これはこの惑星上で最も巨大な富を生み出す水脈であった。この豊かな泉は、悪党たちに利益をもたらすために必要であれば、米国民の利益に反するようにも利用されたと、国際企業の経営者たちの贅沢な暮らしを守るために米国公務員に任命された秘密活動員のジャック・ブートは言う。

時が到来するのを待って、悪党とその提携ヘッジファンドなどは、商業銀行から企業向けローンの仕事を奪い取った。大商人の諸企業は、ブローカーや銀行と同様に、既に企業化されていた株式取引所で株式を売ることができた。かつて主流であった銀行出資に対し、市場での資本形成が国際大商人の手段となった。大銀行たちは顧客に見捨てられた。金融文学の世界では「投資銀行」と呼ばれていた、かつて銀行の顧客であった者が、ヘッジファンドとかM&A買収エキスパートなどと呼ばれたがるようになった。彼らは銀行による支配から解放され、自由に世界の株式市場で活躍することができた。金融界の独立戦争は不可避だった。しかし、その先の話がある、とジャック・ブートは少し酒を口に運んだ。我々はジャックと酒を飲むのを断ったことはない。ジャックの話がどんな内容であろうと、彼を無視することなんてありえない。彼は米国の公務員、G20会議を担当する秘密諜報員だ。

ふとジャックの集中が途切れた一瞬に、我々はしきたりを破ってジャックの話に口を挿み、ズバリ要点を言ってくれないかと頼んだ。我々は自分のおかした間違いに狼狽して報復が怖くなり、もう一杯いかがか、別のカクテルを用意しようかと速やかに申し出た。ジャックが両方くれと言ったので、緊張は一気にほぐれた。ジャックは、いかめしい目で唇をひきしめ、とげとげしい声で言った。「求めている答はこれだ」

かつて上流社会の投資銀行家として名声を得ていた金融集団は、永続する政府債務・利子マネー・株式詐欺金融の神にしてあらゆる自然汚染の父モロクの創造物に変身した。モロクの手下は、コマーシャル・ペーパー、住宅ローン、国債、クレジットカード債権、その他もろもろの債権の形態を伴って社会に浸透する。我々はこのトップレベルの秘密諜報員の暴露情報に息を飲む。

モロク神が人々に流布感染した精神病がI=PRTである。元本(P)に時間(T)の経過に応じて利率(R)をかけたもの、つまり、悪魔の三位一体が利益(I)を生み出す。空気も大地も日光もなくして何かを生み出すことができるのは、宇宙広しといえどもモロク神以外にいない。『地球を滅ぼす人類最後の宗教、マネー』を読むべきだとジャックは言う。

それがクレジットカードやコマーシャルペーパーとどう関係があるのか?とモントリオール市場の情報筋がうっかりと口をすべらせる。酒の臭いを嗅ぎ付けてやってきたばかりのモントリオール市場の情報筋には、我々のようにジャック・ブートの危険性を把握していない。驚くべきことに、ジャックは余計なことをしゃべった情報筋に寛容だった。

影の金融システム全体は、クレジットカードから発生する利息や手数料のフローを基盤としている。まったく馬鹿げた話だと、ジャックは情報筋に向かって静かに言う。クレジットカードの悪質な手数料と利率を合わせたものが、証券化を可能にしている。全て一つの金融商品として合成されたとき、低利率の短期コマーシャルペーパーと住宅ローンの組み合わせから二桁の利益が出る想定を、理論的に支えているのはクレジットカードの利息と手数料だ。議会がクレジットカードに不都合な立法をしたがらない理由はここにある。議会は国益に反する金融犯罪の共謀者だ、ジャックは皮肉な現実に苦笑する。

影のシステムは、モロクの法則I=PRTに従っている。どの時点においても、システムには手数料を支払うだけの限られたマネーが利用可能な状態だが、モロクのシステムは、更なる証券化の拡大を支えるためにより多くのマネーを必要としており、そのために過去にないスピードで手数料マネーを吸収してきた。現在、所得が減り、加速するシステムを生かし続けるために必要な手数料が支払われなくなったため、金融市場は窒息状態である。1980年代から賃金不足の代替手段としてクレジットカード借金を進めてきたのは周到に計画されたものだったとジャックは言う。その説明を聞こうと思っていたら、衣擦れの音とシャネルのパワーが部屋を占領した。カザバジュアのエマの登場だ。ロコ・ロラが乗り移った深いトランス状態でやってきた。

ジャック・ブートがそれほど賢いなら、なぜ内部関係者がインチキだとわかっていて、契約通り払わないから採算が得られるだろうなんて保険みたいな賭けをしているインチキな収益率の完全にインチキな証書が市場に溢れているのを知らないのかと、ロコ・ロラが挑みかかる。偽物の証書は支払いようがないのだから、十億の証書に対しておそらく何兆もの賭け金が支払い待ち状態だとロコは金切り声をあげる。我々は、過去生とコンタクトした深いトランスから回復する時間が必要だとロコをなだめて外に連れ出そうとした。

モントリオール市場の情報筋は困惑している。秘密諜報員のジャック・ブートは、その経歴を買われ、史上最大の詐欺犯を守る仕事に任命されている。明らかなのは、投資銀行家が突然変異した影の金融システムによって攻撃されている商業銀行業界が、その生き残りを賭けて戦う、一種の独立戦争のようなものを金融システムは迎えつつあることだ。

これまでの歴史では常に中央銀行家たちが勝利してきた。4人の米国大統領が暗殺された。1人がウォーターゲートで追放された。チェーン銀行制に脅威を与えたジャンニーニ(Giannini)は大恐慌で潰された。株式市場に脅威を与えたドイツは第二次世界大戦で潰された。冷戦は財政問題を芯まで凍結させた。いま戦いは、証券化という影の金融システムと対峙している。ジャック・ブートはどちら側に挑みかかるのだろうか?

By R.D.Willing
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