2010年5月8日土曜日

どの神? 何の仕事? どこで?

C・モア・ブックス教授は、机に座って集中しようとしている。
ロコ・ロラがそばにいて、何か耳にささやいている。
金融と市場を知り尽くしたモントリオール市場の情報筋は、行ったり来たり落ち着かない様子だ。
どうして株式市場はG7諸国の規模に相当する価値を10分で失うことができたのか?

デューティーファースト伍長は、トゥルースオアコンシクエンシーズのすぐ南の大分水嶺まで一っ走りしてきたところで、焦げくさい臭いがしている。1948年式ハーレー61の冷却フィンと排気パイプの中でペヨーテ(幻覚剤のサボテン)が焦げているのだ。ナチスの行進歌を鼻歌に笑顔だ。

モントリオール市場の情報筋は、ニュースネットワークの金融情報があまりにも現実と乖離していると悩んでいる。ゴールドマン・サックスの社長が「神の仕事」をしに内密の出張中で不在だというインチキ話は何だ?

ロコ・ロラは、一言残して教授から離れた。ケで始まり穴で終わる言葉のようだった。

ロコは、モントリオール市場の情報筋に近づいた。情報筋は魅了されている。ロコは、影では「市場バカ」と言っている相手にでもそんなことができる。無口で朴訥なカザバジュアのエマが、深いトランスで魔的なロコ・ロラの人格に変貌するのは本当に驚きだ。過去生では、カスティリャのフアナ女王、初の女イエズス会士だった。1555年のバチカンの追い詰められた修道士は、彼女にロコ・ロラという意地悪な名前を付けた。

彼女は我々を遠隔透視して、頭の中で何を考えているかも知っている。私は、彼女が催眠健忘を押し付けるセッションの最中に、思考そのものが影響されているのではないかと疑っている。今のところ誰もセッションの内容を思い出すことができていない。何か行動を誘導するようなことをしているのではないかと疑問だ。
『マネー』を読んだばかりの精神状態のモントリオール市場の情報筋に対してロコが何をしているのか心配である。
モントリオール市場の情報筋は、ロコに釘づけになっている。ロコはハーフターンをしながら、肩ごしに微笑み、また逆の肩ごしに微笑む。スカートをふくらませる仕草はバレエである。「市場バカ」に与える官能的な刺激が意図されていないわけではない。
私は情報筋が心配になる。二人は一緒にソファーに座って声を落として話している。情報筋は、完全に催眠術にかかっている。

ロコは金融のことを質問している。情報筋が何かしゃべったのが聞こえた。
「それは逆神。仕事は高利貸し。国際決済銀行、バーゼル、秘密の目的地。悪魔的、ルシフェリアン。倫理の制約は無い。慎重さに欠けていた彼らは彼を怒らせた。もはや彼らは真実を告げることはできない」

ロコは辛抱強く尋ねる。
「彼らとは誰? 彼とは誰?」

情報筋は、深く呼吸して、吐き捨てるように言った。
「国際株式市場の金融『プレーヤー』だ。彼とは、永遠の債務・金利・株式・保険詐欺の神モロクのことだ。資本が人間を奴隷にするという考え方は宇宙を怒らせている。生物圏は、投資利益率と国債の利息というバカバカしい金融思想のために危険にさらされている。そんなもので生物圏の生命を管理しようとはまともな考えではない」

情報筋は、自身の叫び声で催眠から抜け出した。
その叫び声に伍長は鼻歌をやめた。

半信半疑の伍長は「それで今モロクは何してる?」と挑発した。
「アングロサクソンの中央銀行という価値観は失敗したので放棄し、新しい人間を探している」と、深いトランス状態で精神次元の大きな問題に取り組んでいたロコが口をはさんだ。

集中していた教授は、頭を上げ、「モスクワ、第3のローマ」と口走ると、また集中に入った。

新しい本を書いているようだ。

By R.D.Willing

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