2010年6月30日水曜日

CERNの石油火山に怯えるロコ・ロラ

モントリオール市場の情報筋の扱いには困ってしまう。株式市場の動向と中途半端な科学に基づく彼のキチガイじみた考察によると、スイスのCERN(欧州原子核研究機構)の超大型衝突実験(大型ハドロン衝突型加速器)が、地震、噴火、気象異常(暴風雨など)を引き起こしているそうだ。

この話題に、カザバジュアのエマは警戒感を抱いている。彼女は1555年のバチカンでロコ・ロラとして初の女イエズス会士となった前生を持っている。エマは、彼女の師であり、世界一流チャネラーであるツクトヤクツクのウィルマと連絡を取り、CERNの実験とメキシコ湾の油田爆発の関係について遠隔透視してきたばかりであり、不安になっている。

これまでの遠隔透視により、石油は非生物起源であること、つまり、恐竜や植物が腐食したものではなく、地球の自然な生成物であることが判明している。ずっと昔にウィルマは、非生物的な石油を深部まで採掘していけば、高圧の膨張に行き着く可能性を警告していた。特に海水を使った掘削をするとその可能性が高いと警告していたのだ。石油の枯渇など存在しない。地層を掘り進んでいくことは、非生物的な活動が不自然に拡大する原因となる可能性があるということだ。

げっ! 爆発!

誰がこんないかれた女どものチャネリング・遠隔透視情報を信じるんだ?

情報筋は、超大型衝突実験(スーパー・コライダー・プロジェクト)がテキサス州からスイスに移転した理由は、テキサスとメキシコ湾の油田から距離を離すためだったと主張する。彼は、投資ポートフォリオは、「狂気の科学」(彼の表現だ)がもたらすリスクを計算に入れるべきだと言っている。冷酷な男だ。「奴らは原爆を発明したのだ」と彼は叫ぶ。また、ビッグバン理論なんて、まるで知性の「湿った屁」だと侮辱している。政府の助成金を手に入れるための学問に過ぎない。情報筋は、今日は不機嫌なようだ。

C・モア・ブックス教授がやってきた。わめきちらしている情報筋に当惑している。誰も皆、BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)が起こしたメキシコ湾の石油惨事と毒物散布にイライラしている。毒物のCorexit9500を分散剤と称し、漏洩規模のごまかしに使用するとは、良識ある市民の会話としては過激すぎる内容だ。「BPの役員は全員、Corexit 9500を朝食ドリンクにすべきだ」と情報筋がわめく。

雰囲気が緊迫してきた。そこで・・・彼女の登場だ。


シャネルの5番の香り、衣擦れの音。肩を露出気味の透けたブラウスで、微笑む。情報筋の顔に優しくタッチし、二人用のソファーに座りこんで教授にすり寄る。情報筋は悩殺されている。教授は言葉を失った。この事務所の中で教授を誘惑するなと私があれほど警告しているのに、完全に無視だ。教授はロコの扱いに慣れていない。教授にとってロコは異質すぎる。

教授は、無理に情報筋の考察に話題を移した。かつてなかったような信じられない出来事が起きつつある。二人とも、中央銀行のマネー・システムが石油生産に依存した設計になっていることに関しては意見が一致している。新たなマネー創造の方法が見つからないと、石油消費時代からの脱却は不可能だ。中央銀行、永続的な債務、金利マネー、株式取引の中で培われた思い込みを排除するためには、エネルギーに関する新たな発想が要求される。

そこで二人には、私の本を読むことを勧めた。
『マネー』そして、『BIZWOG:アメリカのカリフ』だ。
タダでくれだと?
ケチな連中め。ペイパルで支払いするように言っておいた。

By R.D.Willing※投稿日時は原文ブログと同じ日時で表示しています。

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